ノーブルエイペックスがインベスターズトラストを扱わない理由

香港でNo.1の実力を誇るIFAと言われているのが「ノーブルエイペックス」です。

金融商品にもよりますが、20年間で平均13%という他の追随を許さない圧倒的な運用成績を残しています。

そんなノーブルエイペックスですが、日本人に人気の「インベスターズトラスト(ITA)」の金融商品は扱っていません。せっかく顧客数を増やせるチャンスにも関わらず、いったいなぜインベスターズトラストを扱っていないのでしょうか?

今回は「ノーブルエイペックスがインベスターズトラストを扱わない理由」について解説していきます。その背景には、「あ、そんな単純なことなんだ」と思うような理由があったのです。

もくじ
1、ノーブルエイペックス
 ・会社概要
 ・運用利回り
 ・日本人カスタマーサポート
 ・運用報告会
 ・契約方法
2、インベスターズトラスト(ITA)
 ・会社概要
 ・主力商品
3、ノーブルエイペックスがインベスターズトラストを扱わない理由
4、国内業者がインベスターズトラストを勧める理由
5、海外投資ではIFA選びが重要
6、まとめ
7、YouTube動画はこちら!

ノーブルエイペックス

ノーブルエイペックスは香港にあるIFA(Independent Financial Adviser)です。

ノーブルエイペックス 公式Webサイト

IFAとは、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる投資会社のことです。海外投資においては、このIFAが運用プランを考え、運用の指示を行います。

全体の相関図は下記のとおりです。

【例】
IFA:ノーブルエイペックス
海外金融機関:インベスターズトラスト

海外投資においては、「実際に運用を行う海外金融機関」だけでなく「運用プランを考えるIFA」を選ぶことも重要になるのです

会社概要

設立:1998年

所在地:8/F Greenwich Centre, 260 King’s Road, North Point, Hong Kong
(旧所在地:Room 401, 4/F, 101 King’s Road, North Point, Hong Kong)

代表取締役社長:Dr. Chan Mou Fung
(清華大学経営学博士号、ワシントン大学MBA、ワシントン大学統計学修士、ミシガン大学オペレーションエンジニアリングMSE、香港大学電子商取引およびインターネットコンピューティング修士号、香港大学土木工学の理学士)

従業員数(香港):約200名

顧客数:約20,000名(うち日本人顧客数10,000名以上)

資産総額:約1,000億円

事業地域:香港、中国、日本、台湾、韓国など

ライセンス

香港保険顧問業協会:No.0451
MPF Registration No.(強制年金代理人): IC000919
香港SFCライセンスコーポレーションCE番号:AEO169
保険ブローカー会社ライセンス番号:FB1103
MPF登録番号:IC000170
HKSI法人会員
IFPHK法人会員

香港証券先物委員会の認可

・タイプ1 証券売買(Dealing in securities)
・タイプ4 投資助言 (Advising on securities)
・タイプ9 投資運用(Asset management)

ノーブルエイペックス 香港証券先物委員会

香港のIFAは、タイプ1およびタイプ4を保有して業務を行なっていることが多いです。ノーブルエイペックスはタイプ9も保有しているため、より幅広いサービスを提供できることになります

運用利回り

ノーブルエイペックスは過去20年で平均13%という非常に高い運用成績を残しています。短期であればこの利回りを超えるIFAもありますが、長期でこれほど高い利回りを残しているIFAは他にありません。

【ノーブルエイペックスの運用成績(2021.2)】

緑色のライン:元本
水色のライン:同業他社の平均(ノーブルエイペックスと同様の運用方針)
赤色のライン:ノーブルエイペックス

ノーブルエイペックスのファンドマネージャーは非常に優秀といわれています。

IFAによっては運用を他の会社に外注するところもありますが、ノーブルエイペックスはそのようなことはしません。自社のファンドマネージャーが運用を行っているのです。

海外金融を専門としている知人のFPは、ノーブルエイペックスを訪問したときに、日本人担当者から「弊社のファンドマネージャーは長期に渡ってこれほどの実績を残しています!」と自信満々に言われたそうです

日本人カスタマーサポート

ノーブルエイペックスには日本人カスタマーサポートがありません。質問がある場合や手続きを行う場合は、正規代理店を介して行うことになります。

そもそもノーブルエイペックスは香港の金融機関なので、日本の金融ライセンスを保持していません。カスタマーサポートがない理由もこのことに起因しているのです

運用報告会

2019年頃から、日本人向けに運用報告会を始めたようです。今後も定期的に実施していくようです

【ノーブルエイペックス】2020年度 運用報告会

契約方法

ノーブルエイペックスは格式の高いIFAなので、信頼性の高い国内企業としか業務提携を行っていません。規模の小さい企業や個人では、お客様にノーブルエイペックスを紹介することはできないのです。

私もノーブルエイペックスの問い合わせを受けた場合は海外金融を専門としている投資顧問会社のFPに対応を依頼します。なかなかお願いできるFPがいないのが現状なのです。

もし、ノーブルエイペックスでの運用を検討している場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。真っ当な正規代理店をご紹介させて頂きます

 

インベスターズトラスト(ITA)

インベスターズトラスト(ITA)は2002年にケイマン諸島に設立された金融機関(保険会社)です。下図でいうと、海外金融機関に該当します。

「金融商品の手数料が安い」、「少額から積み立てができる」、「紹介している日本の業者が多い」といった理由で、ここ数年で契約者数がかなり増えています

会社概要

・2002年に設立。

・本社:ケイマン諸島(Governors Square Unit 3-107A 23 Lime Tree Bay Avenue P.O. Box 32203 Grand Cayman KY1-1208 Cayman Islands)

・オフイス:アメリカ、香港、マレーシア、ウルグアイ、プエルトリコ、ドバイ

・世界100ヶ国以上で事業を展開している。

・Investors Trust / インベスターズトラストは顧客の資産をバンク・オブ・アメリカで分別管理している。

・国際生命保険協会(AILO)に加盟している。
※国際生命保険協会(AILO)の加盟企業:RL360°、フレンズプロビデント、アクサグループ、ジェネラリ、ハンサード、スタンダードライフ、プルデンシャル、HSBC Lifeなど

・格付けはA-(Excellent)※A.M.Best社

・Investors Trust / インベスターズトラストの監査は世界4大会計事務所であるKPMGが行っている

主力商品

・エボリューション | Evolution

・S&P500 Index

「S&P500 Index」は元本確保になったている分、手数料が高く利回りが低いです。そのため、あまりおすすめできる商品ではありません

ノーブルエイペックスがインベスターズトラストを扱わない理由

顧客数が増えているにも関わらず、なぜかノーブルエイペックスはインベスターズトラストを取り扱っていません。いったいその理由はなんなのでしょうか?

それは「インベスターズトラストを扱わなくても、他に優良な金融機関があるから」です。具体的にいうと、RL360゜(旧 ロイヤルロンドン)がそれに該当します。

ノーブルエイペックスは「歴史が浅いインベスターズトラストを取り扱わなくても、歴史が古くて信頼性の高いRL360゜があるから十分」と考えているのです。実際に、ノーブルエイペックスの日本人担当者がそのように話していました。

ノーブルエイペックスほどのIFAがインベスターズトラストを扱ったらさらに顧客数を増やせるはずです。それにも関わらず扱わないと決めているあたりに、ノーブルエイペックスのプライドが伺えます

国内業者がインベスターズトラストを勧める理由

補足情報として、「国内業者はインベスターズトラストを勧めることが多い」ということについてお伝えしたいと思います。

この理由も単純で、「インベスターズトラストしか取り扱えないから」です。そのような業者は、他の海外金融機関と業務提携できていないのです。

前述のとおり、インベスターズトラストは2002年に設立されました。

新規顧客を増やしたいという狙いがあるため、インベスターズトラストは提携するIFAをどんどん増やしていきました。それに伴い、IFAと業務提携している国内業者も増えていったのです。

このように広まっていったことで、とある弊害が生じてしまいました。質の悪い国内業者が増えてしまったのです。そして、下記のように契約だけを狙ったプロモーションを展開していきました。

・海外金融機関はインベスターズトラストしかないように紹介する
・IFAを選択できることを伝えていない
・手数料についてきちんと説明していない
・インベスターズトラストが一番手数料が安いと紹介する
(間違いではありませんが、決定的な違いではないですし、条件が整わないと逆に手数料が高くなることがあります)

繰り返しになりますが、インベスターズトラストが悪いというわけではなく、国内業者の紹介の仕方に問題がある場合は多々あります。

このような状況も、ノーブルエイペックスをはじめとしたIFAの懸念材料かもしれません

海外投資ではIFA選びが重要

インベスターズトラストでも、RL360゜でも、金融商品の仕組みはほぼ同じです。積立額や手数料、ボーナスなどに若干の違いはありますが、それよりも、IFAの運用成績が将来の資産額を大きく左右します

具体例として、実際に香港にあるIFAを下記で比較します(B社はノーブルエイペックスです)。

 

【具体例】

毎月の積立額:5万円
積立期間:25年間
総積立額:1,500万円
平均運用利回り:A社…2.5%、B社…13.0%

A社の最終的な資産額:約2,077万円

 

B社の最終的な資産額:約9,982万円

※手数料は加味していません
※為替変動は考慮していません

このように、平均運用利回りによって最終的な資産が大きく変わります。運用成績が良いIFAを選ぶことは海外投資の最重要項目であることを覚えておきましょう。

ノーブルエイペックスはインベスターズトラストを扱っていませんが、「金融機関として悪い」というわけではありません

まとめ

今回は「ノーブルエイペックスがインベスターズトラストを扱わない理由」について解説してきました。

その理由は単純で、「インベスターズトラストを扱わなくても、他に優良な金融機関(RL360゜)があるから」ということだったのです。

インベスターズトラストが悪いというわけではなく、「ノーブルエイペックスがより良い金融機関を選んだ」ということになります。

そして、金融機関の選択以上に、運用を行うIFAの選択が重要になります。今回紹介したノーブルエイペックスをはじめとした、実力のあるIFAを選ぶことを忘れないようにしましょう

 

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