海外投資と聞くと、「何となく怪しい」と思う人もいるかもしれません。
その認識は正しいわけではありませんが、間違っているとも言いきれません。なぜなら、実際に海外投資の被害事例が発生しているからです。
海外投資自体は真っ当な投資ですが、契約業務を請け負っている業者の対応が悪いことがあるため、このような事態が起こってしまうのです。
今回は「海外投資でよくある4つの被害事例」について、実例を交えて紹介していきます。もしあなたが同様の状況に陥っているとしたら、代理店を変えるなど、何らかの対応をしなければならないかもしれません。
また、そのような被害に遭わないために、気を付けるべきポイントも合わせて紹介していきます。今回の内容をよく理解し、海外投資の被害に遭わないように気を付けましょう。
もくじ
・被害事例1:資産が増えない
・被害事例2:業者と連絡が取れなくなった
・被害事例3:はじめの2年間だけ積み立てるように言われた
・被害事例4:そもそも投資詐欺だった
・海外投資の被害に遭わないために
・もし海外投資の被害に遭ってしまったら
・YouTube動画はこちら
被害事例1:資産が増えない
海外投資の被害事例として最も多いのが、「思っていたほど資産が増えない」というものです。なぜ、このような被害が後を絶たないのでしょうか?
それは海外投資を紹介している業者が、金融商品の特徴をきちんと説明していないからです。
海外投資で資産を増やすにはたくさんの時間がかかります。“将来的に”資産が大きく増えるということなのです。
それにも関わらず、顧客が「資産がどんどん増えていく」と思い込んでしまうのは、業者が契約を取りたいがために資産が増えることだけを強調して話してしまうからなのです。
実際は5年くらいでは資産が増えません。10年経過しても、元本と変わらないこともあるほどです。過度な期待をせずに、「資産が増えるには時間がかかる」ということを認識しておきましょう。
また、手数料についても、きちんと説明されないことも多いです。
海外投資を始める際に業者から過去の運用成績を見せられることになりますが、その運用レポートには手数料が含まれていません。
そのため、実際に顧客の手元に残るのは、運用レポートに記載されている金額よりも少なくなるのです。平均利回りが8%であれば、顧客の手元に残る資産額は5~6%程度です。
必ず、「手数料はどれくらいかかるのですか?」や「手数料を差し引いた実際の資産額はいくらになるのですか?」などと聞くようにしましょう。
被害事例2:業者と連絡が取れなくなった
海外投資の被害事例として特にインパクトが強いのが、「業者と連絡が取れなくなった」というものです。
関連のYoutube動画はこちら!
海外投資は海外の金融機関とやり取りをすることになります。そのため、業者のサポートがないと何もできません。その業者と連絡が取れなくなってしまうと、「海外投資難民」になってしまうのです。
海外金融機関との契約は成立しているはずなので資産が無くなるということありませんが、コンタクトの取りようがありません。
このような被害に遭わないためにも、真っ当な業者(信頼できる正規代理店)を選ぶようにしましょう。
下記の記事で詳しく解説していますが、基本的には以下の条件をクリアしていれば真っ当な業者といえます。
・「FP」および「証券外務員」の資格を有している
・海外投資や海外金融商品のデメリット、リスク、手数料をきちんと説明してくれる
・担当者自身が海外投資を実践している
・投資助言代理業を有している企業に所属している
もしこのような被害に遭ってしまったら、迷わず業者を変えるようにしましょう。そのためにも、特定の業者だけでなく、複数の業者と繋がりを持っておくことが重要です。
被害事例3:はじめの2年間だけ積み立てるように言われた
最近はこのような事例は少ないですが、以前は「はじめの2年間だけ積み立てをすれば問題ないですよ」と勧められたことがあったそうです。これは顧客のことを考えて言ったわけではなく、業者の都合です。
あまり知られていませんが、業者の報酬は「はじめの2年間の積立額」に対して決まります。厳密に言うと、はじめの2年間とは「初期口座期間」のことを指しています。
※積み立て型の金融商品の場合
※商品や積立期間によって初期口座期間は多少変わります
そのため、はじめの2年間は、顧客に積み立てを継続してもらう必要があるのです。
もし、2年(24ヶ月)絶たないうちに解約されてしまうと、報酬を返還しなければなりません。
そのため、「2年間は継続しなければなりませんが、その後は積み立てを停止しても大丈夫ですよ」といったことを言うのです。
ただ、「積み立てを停止しても大丈夫ですよ」というのは絶対に間違っています。このようなことを言う業者から契約してはいけません。
なぜなら、初期口座期間だけ積み立てをしても、資産が増えないからです。細かい説明は省きますが、初期口座期間に取られる手数料はとても高いです。そのため、初期口座のお金は増えないのです。
初期口座が終わった後に開始される「貯蓄口座」にお金を積み立てることで、資産を増やすことができます。やはり、海外投資では時間をかけて積み立てを継続することが重要になるのです。
被害事例4:そもそも投資詐欺だった
投資の世界には「投資詐欺」というものがあります。架空の投資案件を実在しているかのように見せかけ、顧客を騙してお金を集めるのです。
そして、海外投資にも投資詐欺があります。海外の投資案件は不明瞭な部分が多いため、多少現実味がなくても顧客は信じ込んでしまうのです。
このような投資詐欺に遭うと、どうすることもできません。お金が一銭も返ってこなくても、泣き寝入りするしかないのです。
このような被害に遭わないためには、金融機関と契約することが重要になります。当たり前ですが、金融機関が取り扱う金融商品に詐欺案件はありません(商品の良し悪しは別として)。
金融機関と契約できるのであれば、代理店を介しての契約でも構いません。信頼できる正規代理店から、海外の金融機関を紹介してもらいましょう。
また、平均年利が15%を超えている商品は詐欺の可能性が高いです。万が一、詐欺でなくても、かなりリスクが高い商品であることは間違いありません。現実的にみて、長期的にそれほど利回りを残し続けられる金融商品は存在しないからです。
投資詐欺に遭わないためには、必ず下記の条件を満たす金融商品を選ぶようにしましょう。
海外投資の被害に遭わないために
今回は「海外投資でよくある4つの被害事例」について紹介してきました。
このような被害に遭わないためには、「海外投資は夢の投資ではない」ということをしっかりと認識しておく必要があります。このことを心に留めておけば、「資産がどんどん増えていく」や「最初だけ積み立てをすれば問題ない」などと思い込んでしまうことはありません。
いかに業者が資産が増えることを強調しても、理想と現実は違います。また、デメリットやリスクがあることも忘れてはいけません。冷静に話を聞き、自分でよく考えた上で海外金融商品を選ぶようにしましょう。
もし海外投資の被害に遭ってしまったら
もし海外投資の被害に遭ってしまったり、海外投資に悩んでいる場合は下記ファームよりお問い合わせください。
当サイトと提携している企業は、金融庁から投資運用業や投資助言代理業の認可を受けている企業です。また、所属しているファイナンシャルプランナーも海外投資に精通しています。海外投資のサポート体制は整っているため、あなたの力になれるかもしれません。
無料で相談に乗ってくれるので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。顧客と企業を繋ぐ形で、当サイトがお役に立てれば幸いです。