オフショア投資とは、税金かからない地域で投資をすることです。高利回りで運用されるので、日本人にも人気があります。
ただ、海外の金融機関と契約することになるので、利用者を騙す代理店が存在します。特に海外投資セミナーは良し悪しが決定的に分かれます。また、海外口座開設ツアーは、費用がとても高額です。
悪徳業者の場合、連絡が取れなくなることもあります。そのため、オフショア投資をする際は、十分に気をつけて始める必要があります。
今回は「海外投資セミナー」と「海外口座開設ツアー」についてお話していきます。両方とも業者の都合があるため、話を鵜呑みにし過ぎないようにしましょう。
もくじ
・オフショア投資で被害者が出る理由は?
・セミナーの勧誘には要注意!
・オフショア投資の手数料とは?
・リスクをしっかりと理解する
・新規契約ができなくなる?
・税金の支払いは必須
・20万円程度の高額な視察ツアーは詐欺
・海外銀行口座の開設は必要ない
・まとめ
オフショア投資で被害者が出る理由は?
オフショア投資で被害者が出る理由はオフショア投資の紹介者によるものです。というのもオフショア投資の紹介者がリスクや手数料の説明をせずに無理な契約内容にすることで、後になって後悔するようになるそうです。
海外の金融機関が販売している商品に加入するには、必ず代理店を通しましょう。金融機関は顧客に直接販売しておらず、IFA経由でないと加入できません。
セミナーの勧誘には要注意!
海外投資セミナーを開催している勧誘業者には特に注意しましょう。オフショア投資は資産運用に非常に有利ですがリスクがあります。
業者によっては手数料やリスクをまったく説明しません。また、「途中で減額や引き出しをすればいい」と確実に損をさせる勧誘方法で加入させます。
海外投資セミナーや海外口座開設ツアーを開催している業者の場合、重要なリスクの説明が抜け落ちる傾向が強いです。もちろん、損をするので資産運用をやらない方が良かった事になります。
また、海外の保険会社は日本に比べると利回りが良いです。しかし、紹介者や業者の口車に乗せられるケースも多いです。自分がこれから加入する商品プランのメリット・デメリットを自分の目でしっかりと確認しましょう。
海外投資の注意点として、IFAによって投資成績が大きく異なる点です。紹介者によっては、運用成績が悪いIFAしか紹介できないこともあります。また、途中で連絡がつかず逃げられてしまうことすらあるのです。
オフショア投資の手数料とは?
オフショア投資では10%以上の利回りを狙うのが普通です。もし、リスクを狙わず堅実に資産を増やす金融商品を選択した場合、年利4%ほど運用することができます。
なお、金融商品によっては、手数料が非常に高額なケースがあります。なかには手数料率が5~6%という粗悪な金融商品もあるので注意してください。
手数料についてまったく話さない代理店は疑ってかかりましょう。利回りの説明の際に、手数料を引いた場合の手残り資産について必ず確認するようにしましょう。
リスクをしっかりと理解する
オフショア投資ではロイヤリティボーナスや元本確保などの制度があります。例えばインベスターズトラストという保険会社では、「20年の海外積立投資をすることで必ず160%になって返ってくる」という投資信託商品があります。
しかし、160%になる条件は「途中で減額せずに最初に決めた金額をずっと積み立てた場合」です。そのため、途中での減額や引き出しをすればいいという言葉を信じて加入するのはやめましょう。そうではなく、毎月積立が可能な額で設定をして後から変更するのはやめましょう。
新規契約ができなくなる?
オフショア保険や投資信託へ加入する際に、「今は問題ないが後回しにしていると急に契約できなくなることがある。早く契約をした方が良い」と契約を迫ってくることがあります。
過去、日本人が契約できていた保険会社であっても、現在は日本居住者だと契約出来ない事があります。中には突然新規契約できなくなったケースもあります。つまり、契約を迫りたいから脅している訳ではありません。
それまでに契約できていれば高利回りで資産運用が出来たものの、新規契約がストップしたために優れた条件での加入ができなくなることはあります。
税金の支払いは必須
オフショア投資では無税という言葉で高利回りをアピールする事があります。香港やタックスヘイブンだと、キャピタルゲインは無税なので運用資産は増加します。
ただ、無税による恩恵があるのはお金を投資した金融機関です。運用利益が確定したら、投資家は日本で納税義務があります。
納税義務により、運用益が減るのですが、オフショア投資は積極的に行いましょう。例えば毎月1万円を25歳から65歳まで貯めると、約480万円です。年利10%の場合、上記と同条件で約6,380万円です。なお、納税義務で日本に税金を支払っても、貯金よりかは多くのお金が手元に残ります。
20万円程度の高額な視察ツアーは詐欺
海外積立投資では高額な海外視察が沢山あります。特に多いのが香港視察ツアーで、理由が、日本から最も近いタックスヘイブンだからです。海外視察を実施するときに高額な参加費用を請求する業者が多いです。
本当に香港視察セミナーへ参加するのが必要かを考えましょう。視察セミナーとはいっても訪れるのは香港のセミナールームの一室です。そこでセミナーを受けるだけです。それなら、別に高いお金を支払って香港まで行く意味はありません。今ならZOOMなどのwebセミナーもあります。
というのも、実はオフショア投資は日本に住みながら、渡航なしで契約できます。クレジットカード払いによって、保険会社へ直接送金できます。
海外銀行口座の開設は必要ない
香港視察セミナーへ参加する一つの目的は、「現地で銀行口座を開設する」ことがあげられます。米ドルで資産運用するため、満期時に海外口座に米ドルで預け、日本円に変えないので為替リスクはありません。
海外口座を作るには口座に預けなければいけない最低額などの規制があります。今から作る意味がありません。なお、契約前に香港視察セミナーで、海外口座を開設するのは意味がないです。
銀行口座を何年も動かしていない場合、口座の凍結リスクがあります。「口座開設のためだけに香港視察ツアーに参加する」ことはやめましょう。
まとめ
・海外投資セミナーは勧誘が多い。怪しい業者ではなく、きちんとした正規代理店に任せることが重要。
・20万円程度の海外口座開設ツアーは業者の儲けが大きい。現在では海外口座を開設する意味はあまりない。