スタンダードライフ(Standard Life)は世界的に有名な金融機関です。一時期は日本でもかなり広まり、現在でも多くの日本人がスタンダードライフと契約しています。
そのスタンダードライフの積立商品である「ハーベスト101(Harvest101)」ですが、手数料とボーナスが複雑です。そのため、ほとんどの人が実際にどれくらいのコストがかかるのか分かっていません。
そこで今回は「スタンダードライフ・ハーベスト101の手数料とボーナス」について詳しく解説していきます。この記事を読めば、ハーベスト101の手数料とボーナスの詳細がよく分かるはずです。
もくじ
1、ハーベスト101の商品概要
2、ハーベスト101の手数料
・契約手数料:7.5ドル/月
・初期口座管理手数料:0.5%/月
・投資口座管理手数料:0.125%/月
・信託報酬:1%/年
3、ハーベスト101のボーナス
・エキストラアロケーション
・ラージバリューボーナス
4、実際のコストは年間「約2.5%」
5、スタンダードライフの会社概要
6、ハーベスト101の資産が増えない人が取るべき対策
7、まとめ
8、YouTube動画はこちら!
ハーベスト101の商品概要
「ハーベスト101(Harvest101) 」はスタンダードライフの積立商品です。商品概要は以下のとおりです。
・積立期間
5~25年
・契約者数
1名 or 2名
・契約可能年齢
18~75歳
・積立年齢制限
満81歳の誕生日まで
・初期口座期間
18~24ヶ月
※積立期間により変動(5~10年:18ヶ月、11~15年:20ヶ月、16~20年:22ヶ月、21~25年:24ヶ月)
・申込場所
香港
・死亡時受取金
受託者にプランの権利が移る。死亡時から90日以内に死亡申告手続きを行うと、解約手数料がかかることなく時価総額を死亡保険金として受け取ることができる。
・支払方法
クレジットカード(VISA、Master Card)
・積立通貨
米ドル、ユーロ、香港ドル
・積立頻度
月払い、四半期払い、半年払い、年払い
・最低積立金額
米ドル:250ドル
香港ドル:2,000香港ドル
・プラン最低維持額
米ドル:1,500ドル
・身分証明書 ※いずれか一つ
パスポート、運転免許証
・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、住民票、税金納付書、クレジットカード明細書、ローン明細書、建物の賃貸借契約書
・譲渡
不可
・減額
初期口座期間終了後に申請可能
・取り崩し
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
・停止
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
・解約
いつでも申請可能
※初期口座の時価総額に対して解約手数料がかかる(下図参照)
ハーベスト101の手数料
「ハーベスト101(Harvest101)」には4つの手数料がかかります(一括投資手数料を除く)。詳細は以下のとおりです。
契約手数料
米ドル:7.5ドル
初期口座管理手数料
初期口座の時価総額×0.5%を毎月徴収
投資口座管理手数料
時価総額×0.125%を毎月徴収
信託報酬
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収
※IFAによって異なる
一括投資手数料
ハーベスト101のボーナス
「ハーベスト101(Harvest101)」には2つのボーナスが付きます。詳細は以下のとおりです。
エキストラアロケーション
積立時に毎回付与されるボーナス
※積み立てを一時停止してしまうと、付与されなくなる。積み立てを再開すると、再び付与される。
500~600ドル:0.02% X 契約年数
601~1,200ドル:0.04% X 契約年数
1,201ドル以上:0.06% X 契約年数
※毎月の積立金額によってボーナス率が変動する
ラージバリューボーナス
資産額が一定額を超えた時点で付与されるボーナス
15,000~45,000ドル:資産額の0.005%が毎月付与される
45,001~90,000ドル:資産額の0.01%が毎月付与される
90,001~120,000ドル:資産額の0.015%が毎月付与される
120,001ドル以上:資産額の0.02%が毎月付与される
※資産額によってボーナス率が変動する
実際のコストは年間「約2.5%」
ここまで、ハーベスト101の手数料とボーナスについて解説してきました。
ただ、ほぼすべての人が「実際のコストはどれくらいか分からない」と思うはずです。手数料が4つ、ボーナスが2つもあると、このように混乱してしまうのは当然だと思います。
ところが実はコストは試算されているのです。実際のコストは年間で「約2.5%」です。
これは同系統の海外積立商品の資産を元に割り出しています。他の海外積立商品と比べて特別に高いわけでも安いわけでもありません。
スタンダードライフの会社概要
スタンダードライフは非常に古い歴史がある金融機関(保険会社)です。200年以上前に設立されており、今でも金融界で一定の地位を築いています。
スタンダードライフ会社紹介動画
設立:1825年
本社:エディンバラ(イギリス)
オフィス:イギリス、ドイツ、アイルランド、オーストリア、カナダ、香港、中国、インド
従業員数:1万人以上
顧客数:700万人以上
事業内容:銀行、保険、証券など
預かり資産額:2兆円以上
格付け:S&P:A+ 、Moody’s:A1
証券市場:FTSE100銘柄に選定
歴史:2017年にスコットランドにあるエディンバラを本拠地とする生命保険会社の「スタンダード・ライフ(Standard life plc)」と、同じくスコットランドにあるアバディーンを本拠地とする「アバディーン・アセットマネジメント(Aberdeen Asset Management plc)」の合併によりスタンダードライフ・アバディーンが設立された。
ハーベスト101の資産が増えない人が取るべき対策
「スタンダードライフのハーベスト101を契約しているけど資産が増えない」といった人は少なくありません。
そのような方はIFA(Independent Financial Adviser)を変更することをお勧め致します。なぜなら、ハーベスト101を運用しているのはスタンダードライフではなくIFAだからです。
海外投資(海外積立投資)では、IFAが運用の要になります。海外金融機関、IFA(および正規代理店)、顧客の関係を示すと下図のようになります。
上記のようにIFAが運用プランを考えているため、優秀なIFAに運用を任せないと資産が増えません。そして、下記の条件を満たしていれば優秀なIFAといえます。
【優秀なIFAの条件】
・歴史が古い(20年以上など)
・会社規模が大きい ※規模が小さいと倒産することがあります
・日本人顧客に対して運用報告会を開催している
・運用成績が良い(過去10年間で平均8%以上など)
例えば、アドミニストレーションは上記の条件を満たしている優秀なIFAです。
まとめ
今回は「スタンダードライフのハーベスト101」の手数料とボーナスについて詳しく解説してきました。
ハーベスト101は他の海外積立商品と同じような手数料がかかり、ボーナスが付きます。そのため、資産が増えるかはやはりIFAの運用にかかっているのです。
もしハーベスト101の資産が増えなくて悩んでいるのであれば、一度IFAの変更を検討してみても良いかもしれません。ご相談をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合せください。