【RL360゜の一括投資商品】Oracleを契約する人はいるのか?

海外投資を始めるには、海外の金融機関と契約しなければなりません。ただ、日本人が契約できる海外の金融機関は限られます。日本は金融鎖国なので、海外投資を行うときにどうしても制限がかかってしまうのです。

そのような状況の中で、最も多く新規契約者を獲得しているのがマン島の保険会社である「RL360゜」です。この記事を読んでいる人の中でも、RL360を知っている人は多いのではないでしょうか?

RL360゜には「Regular Savings Plan | RSP」という人気商品の他に、「Oracle」という一括投資型の商品があります。Regular Savings Plan | RSPに比べるとかなり人気は落ちますが、信頼できる金融機関にまとめて資金を預けたい場合は、この商品を選んでも良いかもしれません。

【海外積立の王道!】RL360゜の「Regular Savings Plan」を徹底解析!

今回はOracleの詳細を紹介していきます。契約者数はかなり少ないですが、海外投資の選択肢の一つとして概要を知っておいてください。

 

もくじ
1、RL360°(旧 ロイヤルロンドン360°)
2、Oracle
・概要
・手数料
・ボーナス
3、まと

RL360°(旧 ロイヤルロンドン360°)

RL360°は1800年代から続いている歴史の古い金融機関です(途中で合併などはありました)。ここ数年加入者が増え続けているので、日本人にも馴染みのある金融機関となってきました。

RL360° 公式ホームページ

RL360°の会社概要、歴史、背景

・RL360°が属していたロイヤルロンドングループはイギリス系最大手の投資信託・保険会社として1861年に設立した。

・2013年11月に親会社であったロイヤルロンドングループより独立し、社名がロイヤルロンドン360°からRL360°に変更された。
※ロイヤルロンドングループはRL360゜の20%以上の株式を保有しており、両者は現在も密接に関わっている。

・現在はInternational Financial Group Limitedの傘下に入っている。
※Friends Provident International LimitedもInternational Financial Group Limitedの傘下

International Financial Group Limited 公式ホームページ

・RL360°の独立時には、プライベート・エクイティ会社である「ヴィトルヴィアン・パートナズ」から財政援助を受けた。また、世界的な再保険会社である「ミュンヘン再保険会社」からも支援を受けている。さらに、親会社であるロイヤルロンドングループからの長期融資を受けたことにより、安定した経営が続いている。

・RL360°は世界170ヶ国以上で事業を行っている。

・本社:マン島(International House, Cooil Road, Douglas,Isle of Man, IM2 2SP, British Isles)

マン島
・独自の自治権を持つイギリス王室属領
・議会制度(法律を決める制度)は1,000年近く続いており、世界最古といわれている
・投資家保護法により、マン島の金融機関に預けている資産の最大90%をマン島政府が保証してくれる(積立金だけでなく、資産運用によって得た利益も投資家保護法の対象になる)
・2008年に施行された保険法に基づき、マン島のすべての会社は、投資家の資産の100%を契約先の機関から完全に分離することが義務付けられている

・オフィス:ドバイ、南アフリカ、香港、レバノン、マレーシア、ウルグアイ

・AKG Actuaries and Consultants Ltd(金融機関の格付けを提供することに特化した会社)、よりオフショア保険会社最高の格付けである「B+」を獲得した。また、MOODY’S(ムーディーズ)ではAa2(信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い)、S&PではAA(金融債務を履行する能力は非常に高く、最上位の「AAA」との差は小さい)を獲得した。

International investment awards_RL360

それでは次に、RL360°の一括投資型商品である「Oracle」を紹介していきます

Oracle

「Oracle」は、RL360゜の一括投資型の商品です。積立型の商品と違い、まとまったお金がない契約することができません。商品の仕組みや金額やなどを下記に記載していきます

Oracleの概要

・運用期間
契約から99年間

・保障期間
契約から99年間

・契約者数
1名or 2名(原則として夫婦または親子でないと共同名義を組めない)

・契約可能年齢
制限なし

・満期受取金
時価総額(投資金額+運用益+ボーナス)
※ボーナスとして6年目以降は運用利回りに年間0.5%が加算される

・死亡時受取金
時価総額(投資金額+運用益+ボーナス)
※契約者が死亡した場合は、受諾者が契約権を引き継ぐ

・支払方法
海外送金 ※日本国内の銀行口座から海外送金を行う必要がある
小切手(香港内の銀行のみ) ※米ドル、香港ドルのみ

・投資通貨
日本円、米ドル、ユーロ、香港ドル、豪ドル、イギリスポンド、スイスフラン

・投資頻度
一括投資 ※追加投資可能

・最低投資金額
日本円:340万円
米ドル:32,000米ドル
ユーロ:24,000ユーロ
香港ドル:25万香港ドル
豪ドル:36,000豪ドル
イギリスポンド:20,000イギリスポンド
スイスフラン:30,000スイスフラン

・追加投資金額
日本円:425,000円
米ドル:4,000米ドル
ユーロ:3,000ユーロ
香港ドル:31,250万香港ドル
豪ドル:4,500豪ドル
イギリスポンド:2,500イギリスポンド
スイスフラン:3,750スイスフラン

・プラン最低維持額  
最低投資金額に準ずる

・身分証明書 ※いずれか一つ
パスポート、運転免許証

・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、住民票、税金納付書、クレジットカード明細書、ローン明細書、建物の賃貸借契約書

・譲渡
書面による手続きにて譲渡可能 ※譲受人は18歳以上

・取り崩し
193万7,500円もしくは投資額の15%以上を維持することを条件に、38,750円から取り崩し可能

・解約
いつでも申請可能

Oracleの手数料

続いてはOracleの手数料を紹介していきます。Oracleの手数料は積み立て型の商品などに比べると高いです。オフショア地域の金融商品なので、損をすることは考えにくいですが、あまり資産が増えない可能性はあります。

・契約手数料
時価総額×0.375%を四半期ごとに徴収(5年間継続)

・口座管理手数料
時価総額あるいは投資金額×0.3%を四半期ごとに徴収

・信託報酬 ※IFAによって異なる
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収

・早期解約手数料
5年以内に解約した場合は、「契約手数料」の未払い分を徴収

ざっくりとした計算ですが、契約後の5年間は年間で約3.7~4.2%程度の手数料が取られることになります。これに対して、積み立て型の商品では年間で約2~3%程度の手数料で済みます。

言うまでもないことですが、手数料が多ければ資産は増えていきません。商品構成が違うので一概に言うことはできませんが、コスト面でいうと積み立て型の商品に軍配が上がります

Oracleのボーナス

6年目以降は運用利回りに年間0.5%が加算される

まとめ

OracleはRL360゜という世界的な金額機関に一括投資できるのが魅力です。「まとまったお金を海外投資に使いたい」と考えるのであれば、Oracleを検討しても良いと思います。

ただ、正直なところ、私はこの商品をおすすめしません。理由は一括投資型の商品であれば、他に優秀な商品があるからです。

外国為替及び外国貿易法の関係で、ここには詳しく記載できませんが、香港の金融機関などであれば、一括投資型の商品が充実しています。もしご興味がある場合は、下記フォームよりお問い合わせください。

それにまとまったお金があるのであれば、一括投資に拘る必要はありません。そのお金を長期間に分けて投資する「積み立て型」の商品を選んでも良いのです。

このように、様々な選択肢があることを踏まえた上で、最終的な結論を決めることが重要になります。

 

 

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