フレンズプロビデント(Friends Provident International)は2010年頃に多くの日本人が加入した海外金融機関です(現在は日本居住者の新規契約を打ち切っています)。
その頃は日本にいながら海外金融商品の契約ができるようになっていたのですが、それまでは香港に行かないと金融商品の契約ができませんでした。
香港に行かないと契約できない商品にフレンズプロビデントの「プレミア(Premier)」があります。少しマニアックな商品ですが、もしかするとこの記事を読んでいる人の中にもプレミアを契約している人がいるかもしれません。
今回は「フレンズプロビデントのプレミア」について詳しく解説していきます。また、IFAの見直しの重要性についてもお話しているので、「プレミアを契約しているけど資産が増えていない」という人は、IFAを再検討するきっかけにしてみてください。
※「プレミア」は「プレミアCR」や「プレミアウェルスCR」とは別の商品です。ご自身の証券をよくご確認ください。
もくじ
1、フレンズプロビデント(Friends Provident International)
・フレンズプロビデントの会社概要、歴史、背景
2、プレミア(Premier)
・プレミアの概要
・プレミアの手数料
・プレミアのボーナス
3、プレミアで資産が増えない人はIFAを再検討すべき
4、まとめ
5、YouTube動画はこちら!
フレンズプロビデント(Friends Provident International)
フレンズプロビデントは1800年代から事業を行っているマン島の金融機関です。現在は日本居住者の新規加入を受け付けていませんが、今でも多くの日本人がフレンズプロビデントの金融商品を契約しています。
フレンズプロビデントの会社概要、歴史、背景
・1832年にマン島で設立
・所在地:Royal Court, Castletown, Isle of Man, British Isles, IM9 1RA.
・マン島だけでなく、ジャージー島、香港、シンガポール、ドバイに拠点を持ち、アジアおよび中東を中心に事業を展開している。
・現在はInternational Financial Group Limited(IFGL)の傘下になっている。
※RL360゜もInternational Financial Group Limited(IFGL)の傘下
※2017年まではAvivaグループの傘下だった
・従業員数:700名以上
・顧客数:全世界に約24万人
・預かり資産総額:約2.6兆円
・格付け:A+(S&P:Standard&Poors)、A2(Moody’s)
それでは次に、フレンズプロビデントの「プレミア」を紹介していきます。
※「プレミア」は「プレミアCR」や「プレミアウェルスCR」とは別の商品です。ご自身の証券をよくご確認ください。
プレミア(Premier)
プレミアは「香港で契約する海外積立商品」です。わざわざ香港まで行かないといけないので、加入するには少しハードルが高い商品でした。
プレミアの概要
・契約場所
香港
・積立期間
5~25年
※1年単位で選択可能
・運用期間
積立期間と同じ
※満期後も運用を継続できる
・保障期間
積立期間と同じ
・契約者数
1名or 2名(原則として夫婦または親子でないと共同名義を組めない)
・契約可能年齢
18~70歳
・積立年齢制限
満76歳の誕生日まで(共同名義の場合は年上の契約者が対象)
・初期口座期間
18ヶ月
・満期受取金
時価総額(積立金+運用益+アニバーサリーボーナス+満期ボーナス)
・死亡時受取金
受託者にプランの権利が移る
・支払方法
クレジットカード(VISA、Master Card)
・積立通貨
米ドル、ユーロ、香港ドル、イギリスポンド
・積立頻度
月払い、四半期払い、半年払い、年払い
・最低積立金額
米ドル:250ドル
ユーロ:250ユーロ
香港ドル:2,000香港ドル
イギリスポンド:167イギリスポンド
・プラン最低維持額
確認中
・身分証明書 ※いずれか一つ
パスポート、運転免許証
・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、住民票、税金納付書、クレジットカード明細書、ローン明細書、建物の賃貸借契約書
・譲渡
書面による手続きにて譲渡可能 ※譲受人は18歳以上
・減額
初期口座期間終了後に申請可能
・取り崩し
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
※最低取り崩し額は750ドル
・一時停止および停止
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能(最長1年)
・解約
いつでも申請可能
※残存年数に応じて、初期口座の時価総額に対して解約手数料がかかる(0〜100%)
プレミアの手数料
他の海外積立商品と同様に、「プレミア」にはいくつかの手数料がかかります。
・契約手数料
米ドル:6ドル
・初期口座管理手数料
初期口座の時価総額×1.5%を四半期ごとに徴収
・投資口座管理手数料
時価総額×0.25%を四半期ごとに徴収
・信託報酬 ※IFAによって異なる
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収
プレミアのボーナス
・アニバーサリーボーナス
契約から10年後以降、「時価総額の0.5%÷12」が貯蓄口座に毎月付与される
※付与条件:積立金の支払いが過去1年間継続している(一部引き出しをしていても、積み立てを継続していれば条件を満たしている)
プレミアで資産が増えない人はIFAを再検討すべき
海外投資(海外積立投資)では、IFA(Independent Financial Adviser)と呼ばれる運用会社の選択が重要です。なぜなら、IFAの運用方針によってに顧客の資産が増えるかが決まるからです。
海外金融機関、IFA(および正規代理店)、顧客の関係図
そのため、「プレミアを契約して何年も経っているのに資産が増えない」というのであれば、IFAを見直すべきです。
アドミニストレーションであれば、安定して高い利回りを残し続けています。
もし「運用会社であるIFAを見直したい」という方は、当サイトのお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。無料で相談に乗ってくれる海外金融専門のFPをご紹介させて頂きます。特に勧誘されることはないのでご安心ください。
まとめ
今回は「フレンズプロビデントのプレミア」について詳しく解説してきました。
香港に行かないと加入できない海外積立商品ですが、当時は「香港ツアー」が流行っていたので、現在でも多くの日本人がプレミアを契約しているといわれています。
その反面、「契約時の紹介者と連絡が取れなくなる」など、被害が後をたたないのも現状です。
プレミアを契約していて悩んでいる方はお気軽にお問い合わせください。当サイトでもお力になれることはあると思います。