10年前の王道の海外積立商品といえば、「フレンズプロビデントのプレミアCR(Premier Capital Redemption)」でした。
すでに日本居住者との新規契約は打ち切っていますが、当時の加入者数を考えると、日本でもっとも契約者数が多い海外積立商品かもしれません。
今回は「フレンズプロビデントのプレミアCR」を詳しく解説していきます。また、IFA(運用会社)を再検討する重要性についてもお話しています。
プレミアCRで運用がうまくいっていない人は、今のIFAで問題ないのか改めて考えてみましょう。運用成績が良い優秀なIFAも紹介しているので、ぜひ今後の運用方針の参考にしてください。
※「プレミアCR」は「プレミア」や「プレミアウェルスCR」とは別の商品です。ご自身の証券をよくご確認ください。
もくじ
1、フレンズプロビデント(Friends Provident International)
・フレンズプロビデントの会社概要、歴史、背景
2、プレミアCR(Premier Capital Redemption)
・プレミアCRの概要
・プレミアCRの手数料
・プレミアCRのボーナス
3、プレミアCRで資産が増えない人はIFAを再検討すべき
4、まとめ
5、YouTube動画はこちら!
フレンズプロビデント(Friends Provident International)
フレンズプロビデントにはとても古い歴史があります。そして、10年前は日本で最も事業展開をしていたのがフレンズプロビデントなのです。
フレンズプロビデントの会社概要、歴史、背景
・1832年にマン島で設立
・所在地:Royal Court, Castletown, Isle of Man, British Isles, IM9 1RA.
・マン島だけでなく、ジャージー島、香港、シンガポール、ドバイに拠点を持ち、アジアおよび中東を中心に事業を展開している。
・現在はInternational Financial Group Limited(IFGL)の傘下になっている。
※RL360゜もInternational Financial Group Limited(IFGL)の傘下
※2017年まではAvivaグループの傘下だった
・従業員数:700名以上
・顧客数:全世界に約24万人
・預かり資産総額:約2.6兆円
・格付け:A+(S&P:Standard&Poors)、A2(Moody’s)
それでは次に、フレンズプロビデントの主力商品である「プレミアCR」を紹介していきます。
プレミアCR(Premier Capital Redemption)
プレミアCRは「日本で加入できる海外積立商品」であったため、とても人気を集めていました。
※同じくフレンズプロビデントが販売していた「プレミア」のように、当時は香港に行かないと加入できない海外金融商品も多くありました。
プレミアCRの概要
・積立期間
10~25年
※1年単位で選択可能
・運用期間
積立期間と同じ
※満期を迎えると強制的に指定の口座に振り込まれる
・保障期間
積立期間と同じ
・契約者数
1名or 2名(原則として夫婦または親子でないと共同名義を組めない)
・契約可能年齢
18~65歳
・積立年齢制限
満76歳の誕生日まで(共同名義の場合は年上の契約者が対象)
・初期口座期間
18ヶ月
・満期受取金
時価総額(積立金+運用益+アニバーサリーボーナス+満期ボーナス)
・死亡時受取金
受託者にプランの権利が移る
・支払方法
クレジットカード(VISA、Master Card、JCB、American Express)
・積立通貨
米ドル、ユーロ、香港ドル、イギリスポンド
・積立頻度
月払い、四半期払い、半年払い、年払い
・最低積立金額
米ドル:250ドル
ユーロ:250ユーロ
香港ドル:2,000香港ドル
イギリスポンド:167イギリスポンド
・プラン最低維持額
確認中
・身分証明書 ※いずれか一つ
パスポート、運転免許証
・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、住民票、税金納付書、クレジットカード明細書、ローン明細書、建物の賃貸借契約書
・譲渡
書面による手続きにて譲渡可能 ※譲受人は18歳以上
・減額
初期口座期間終了後に申請可能
・取り崩し
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
※最低取り崩し額は750ドル
・一時停止および停止
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能(最長1年)
・解約
いつでも申請可能
※残存年数に応じて、初期口座の時価総額に対して解約手数料がかかる(0〜100%)
プレミアCRの手数料
他の海外積立商品と同様に、「プレミアCR」にはいくつかの手数料がかかります。
・契約手数料
米ドル:6ドル
・初期口座管理手数料
初期口座の時価総額×1.5%を四半期ごとに徴収
・投資口座管理手数料
時価総額×0.1%を毎月徴収
・信託報酬 ※IFAによって異なる
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収
プレミアCRのボーナス
・アニバーサリーボーナス
契約から10年後以降、「時価総額の0.5%÷12」が貯蓄口座に毎月付与される
※付与条件:積立金の支払いが過去1年間継続している(一部引き出しをしていても、積み立てを継続していれば条件を満たしている)
プレミアCRで資産が増えない人はIFAを再検討すべき
海外投資(海外積立投資)では、IFA(Independent Financial Adviser)と呼ばれる投資会社が運用の要になります。実力のあるIFAに運用を任せれば資産が増えますし、そうでないIFAであればいつまで経っても資産が増えません。
海外金融機関、IFA(および正規代理店)、顧客の関係図
そのため、もし「プレミアCRで積み立てをしているのに資産が増えない」というのであれば、IFAを見直すことをおすすめ致します。
アドミニストレーションなど、高利回りを残しているIFAであれば、今後の運用で挽回できる可能性は大いにあります。
まとめ
今回は「フレンズプロビデントのプレミアCR」について詳しく解説してきました。
現在は加入できない海外積立商品ですが、日本人の契約者数はかなり多いです。
数年〜10年くらい経てば徐々に資産が増えてきますが、IFAの運用成績が悪いといつまで経っても資産が増えません。そのため、「いつまで経っても資産が増えない」と悩んでいる人は、IFAを変えることをおすすめします。
IFAや代理店の変更を検討している人は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。海外金融を専門にしているFPが無料で相談に乗ってくれます。勧誘などはありませんのでご安心ください。