圧倒的な利回りの高さが海外生命保険の最大のメリットです。その比率は国内生命保険とは比べ物になりません。
その海外生命保険の中でも、最高の利回りを誇る商品としてサン・ライフ社(Sun Life)から発売されたのが『SunJoy(サンジョイ)とSunGift(サンギフト)』です。
今回は「サンジョイ(SunJoy)とサンギフト(SunGift)」について詳しく解説していきます。いずれも「資産を大きく増やしたい」、「次世代に資産を残したい」と考えている人に最適な生命保険です。
もくじ
1、海外生命保険の仕組み
2、サン・ライフの会社概要
3、サンジョイ、サンギフトの概要
4、シミュレーション
5、サンジョイ、サンギフトの運用の特徴
6、ステラとの違い
7、海外生命保険の注意点
・途中解約で損をする可能性がある
・契約することにリスクがある
8、海外生命保険の契約方法
9、まとめ
10、YouTube動画はこちら!
海外生命保険の仕組み
海外生命保険の仕組みは国内の生命保険と同じです。契約しているのが「海外の生命保険会社」というだけで、仕組み的には大きな違いはありません。
保険料を支払うことで、死亡時や高度障害時に(遺族などが)保険金を受け取れます。また、死亡しなかった場合など、保険金の支払条件に当てはまらなかった場合は、解約返戻金を自分で受け取ることもできます。
ただ、前述のとおり「死亡保険金額」や「解約返戻金額」は海外生命保険の方が圧倒的に大きいです。
外為法(外国為替および外国貿易法)があるため、海外生命保険についてはあまり知られていませんが、私たちにとっては非常にメリットの大きい保険なのです。
※外為法(外国為替および外国貿易法):日本と外国との間の資金や財(モノ)・サービスの移動などの対外取引や、居住者間の外貨建て取引に適用される法律。海外金融商品の契約や購入は問題ないが、宣伝、勧誘などは規制されている
サン・ライフの会社概要
海外の生命保険会社の中で、日本で最も知名度が高いのが、「サン・ライフ(Sun Life)」です。サン・ライフは世界的な保険会社で、その規模は国内最大手の日本生命を超えています。
・カナダのトロントに本社を構える大手保険会社
・1865年に創業
・1892年に香港支店を設立
・カナダ、アメリカ、イギリス、アイルランド、香港、フィリピン、日本、インドネシア、インド、中国、オー ストラリア、シンガポール、ベトナム、マレーシア、バミューダなど、世界27カ国に拠点がある
・トロント証券取引所、ニューヨーク証券取引所、フィリピン証券取引所に上場している
・ コーポレートナイツ社(カナダにある経済専門誌の出版社)が発表している「Global 100(世界で最も持続可能な 100社)」に13年連続でランクインしている(2017年時点)
※北米の保険会社では唯一入賞
・従業員数は5万人以上
・預かり資産額は1兆1,000億カナダドル(約87兆円)を超える
※国内最大手の「日本生命保険」の預かり資産は約67兆円
・最低事業継続資本・余剰要件は毎年200%を超えている
※カナダの金融機関監督庁は150%を維持するよう求めている
【格付け機関の評価】
・AM Best A+
・MOODY’S Aa3
・STANDARD&POOR’S AA
・DBRS AA
※日本国内で同等の評価を受けているのは「メットライフ生命保険」の(2017年時点)
日本人であればオフショア地域の拠点である「サン・ライフ香港」と契約することが多いです。通常であれば香港で契約手続きを行わなければなりませんが、投資顧問会社などを経由すれば国内で契約することが可能です。
サンジョイ、サンギフトの商品概要
・契約
日本国内で契約可能
・商品概要
死亡保障のある貯蓄型終身保険
※「資産を増やす」ことに重点を置いているので、死亡保障額は他の海外生命保険より小さい
・支払期間
全期前納、2年、5年
・保障期間
被保険者が120歳になるまで
※被保険者を変更すると、保証期間は新たな「被保険者が120歳になるまで」に延長される
・契約者数
1名
※ 契約者の変更が何度でも可能
・最大被保険者数
1名
※ 被保険者の変更が何度でも可能
※ 新しい契約者が親族ではない場合、妥当な理由が必要になる
※ 次の被保険者を事前に指定できるため、ポリシーは被保険者の死亡によって失効せずに継続できる
・契約可能年齢
全期前納、2年払い:0〜80歳
5年払い:0〜75歳
・死亡保障金額
保険金額の100% + 利息を含むリバージョナリーボーナス + ターミナルボーナス
・解約返戻金額
確定キャッシュバリュー + 利息を含むリバージョナリーボーナスのキャッシュバリュ ー + ターミナルボーナスのキャッシュバリュー
・満期受取金額
保険金額の100% + 利息を含むリバージョナリーボーナス + ターミナルボーナス
※ 死亡保証金額、解約返礼金額、満期受取金額については、下記のシミュレーションもご覧ください
・支払方法
クレジットカード(VISA、Master Card)
Wise
BSO香港内自動送金
海外送金
・積立通貨
米ドル
・積立頻度(全期前納or2年or5年の間で、「どのような頻度で積み立てるか」ということ
月払い、半年払い、年払い
※ 全期前納払いも可能
・最低保険金額
全期前納払い:15,000ドル
2年払い:7,500ドル/年
5年払い:3,000ドル/年
・身分証明書
パスポート
・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、住民票、銀行・クレジットカード明細書
・譲渡
譲渡人および譲受人が香港に来航することで譲渡可能
※ 現在の被保険者が18歳未満の場合:両親もしくは法定後見人
※ 現在の被保険者が18歳以上の場合:配偶者、両親、兄弟、子供など
・減額
いつでも申請可能
※ 減額に伴い、保証金額、リバージョナリーボーナス、ターミ ナルボーナス、確定キャッシュバリューも下がる
・取り崩し
利息を含むリバージョナリーボーナスのキャッシュバリューはいつでも取崩申請可能
・停止
不可
※ 未払い金が発生し31日以内に解消されない場合、自動的に契約者貸付の利用限度額があれば適用される。利用限度額がなければ強制解約となる
・解約
いつでも申請可能
※ 早期解約する場合、元本割れのリスクがある
・健康診断
不要
※資産形成に特化した保険のため
※200万USD(約2億円)以上の場合は必要
・事故追加給付金
被保険者が事故による怪我の後遺症により日常生活動作が困難と判断された場合、
支払保険料総額×1,000%(上限1,250,000米ドル)が給付金として支払われる
※日常生活動作:入浴、着替、トイレ、食事、ベッドや椅子の利用など
※事故後少なくとも6か月以上、日常生活動作の3つ以上ができない状態であることが条件となる
シミュレーション
続いて、「サンジョイ」と「サンギフト」のシミュレーションを紹介していきます。シミュレーションの詳細は以下のとおりです。
【被保険者】
年齢:40歳
性別:男
非喫煙
【保険料総額】
100,000ドル(「1ドル=100円」で1,000万円)
【保険料支払期間】
2年払い
サンジョイの解約返戻金
6年目:104,844ドル ※損益分岐年数
10年目:140,844ドル
20年目:279,417ドル
30年目:550,900ドル
サンギフトの解約返戻金
6年目:104,215ドル ※損益分岐年数
10年目:135,888ドル
20年目:279,212ドル
30年目:551,226ドル
※「DEATH BENEFIT(死亡保険金)」は「SURRENDER VALUE(解約返戻金)」と同額です
上記のシミュレーションでは、サンジョイもサンギフトも6年目が損益分岐年数になっています。また、20年目には資産が2.8倍、30年目には資産が5.5倍になっています。
また、20年目まではサンジョイの方が資産が増え、20年目以降はサンギフトの方が資産が増えていきます。わずかな差ですが、商品特性の違いによりこのような差が現れるのです。
「本当にこんなに増えるの?」と思われるかもしれませんが、株式と債権をバランスよく運用し、さらに後述する「ESG投資」をメインに運用していくことで、このような資産増加が見込まれています。
先にお伝えしたとおり、サン・ライフは世界的な大手保険会社です。それほどの会社がシミュレーションから大きくずれる運用を行うことはまずないでしょう。
そして、サンジョイもサンギフトも被保険者を何度でも変更することができます。親から子どもへ、子どもから孫へと財産を継承することができるのです。
孫の代になる頃には資産が大きく膨れ上がっているはずです。サンジョイもサンギフトも「子供や孫の資産形成」を考えている人のニーズを満たす保険なのです。
サンジョイ、サンギフトの運用の特徴
サンジョイおよびサンギフトは「ESG投資」にて運用を行っています。
引用元:ESG Times
ESG投資とは、「ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)に配慮した企業に対する投資」のことです。
再生可能エネルギーや電気自動車、社会インフラなどに関連する企業が投資先に該当します。
企業が長期的に安定した成長を目指すためには、ESGに取り組むことが非常に重要とされています。実際に「ESGファンド」は長期投資において高いパフォーマンスを残しています。
特に直近の3年、5年、10年のパフォーマンスはMSCI Worldを上回っています。
※MSCI World:日本を含む主要国の株式を対象とした指数。先進国23カ国に上場する大・中型株を対象にしており、1,631銘柄で構成されています。
このような投資基盤を築くことで、長期的に資産を増やし続けることができるのです。
ステラとの違い
高利回りの海外生命保険として一時期主流だったのが、同じくサン・ライフ社が発売している「ステラ(Stellar)」です。利回りが高く、多くの日本人が加入していました。
ステラの記事はこちら👇
サンジョイとサンギフトはステラを改良した形でリリースされました。具体的な違いは下記のとおりです。
【支払期間】
サンジョイ・サンギフト:全期前納、2年、5年
ステラ:全期前納、2年、5年、12年、18年
【最低保険金額】
サンジョイ・サンギフト:15,000ドル
ステラ:20,000ドル
【被保険者】
サンジョイ・サンギフト:1名
ステラ:1名 or 2名
【事故追加給付金】
サンジョイ・サンギフト:あり
ステラ:なし
また、利回りはサンジョイおよびサンギフトの方が、ステラよりわずかに良いです。そのため、特にこだわりがなければ基本的にはステラではなく、サンジョイもしくはサンギフトを選んでおいた方が良いでしょう。
海外生命保険の注意点
海外生命保険はメリットの大きい保険ですが、契約する際に注意しなければならないことが2つあります。
1、途中解約で損をする可能性がある
海外の生命保険でも途中で解約すると損をすることがあります。これは日本の生命保険と同様です。
サンジョイおよびサンギフトの場合は7年経たないうちに解約すると損をすることになります。
ただ、その間に万が一のことがあれば保険金がおりますし、7年以上の年数が経過すれば解約返戻金が元本に達します。日本の保険と同じデメリットでも、条件は海外生命保険の方が圧倒的に良いのです。
2、契約することにリスクがある
海外の保険に加入すると、保険業法に抵触する可能性があります。
保険業法186条文(日本に支店等を設けない外国保険業者等)
① 『日本に支店等を設けない外国保険業者は、日本に住所若しくは居所を有する人若しくは日本に所在する財産又は日本国籍を有する船舶若しくは航空機に係る保険契約を締結してはならない。ただし、同項の許可に係る保険契約については、この限りでない。』
② 『日本に支店等を設けない外国保険業者に対して日本に住所若しくは居所を有する人若しくは日本に所在する財産又は日本国籍を有する船舶若しくは航空機に係る保険契約の申込みをしようとする者は、当該申込みを行う時までに、内閣府令で定めるところにより、内閣総理大臣の許可を受けなければならない。』
要約すると、「日本人は海外の保険会社と保険の契約をしてはならない。もし、契約をする場合は内閣総理大臣の許可を受けなければならない」ということになります。
ここでのポイントは「保険の契約」ということです。保険会社と契約する場合、積立商品(投資信託)はOKですが、保険商品はNGということになります。
もしこの業法に違反した場合は、保険業法337条により、「50万円以下の過料(罰金)」を払わなくてはなりません。
ただ、信託会社を経由すれば、合法的に海外生命保険に加入することができます。詳しいやり方について、下記で述べていきます。
海外生命保険を契約する方法
海外保険商品でも、信託会社を経由すれば契約することができます。全体像としては以下のとおりです。
上図のとおり、信託会社と信託契約を交わします。このようにすると、信託会社の信託口座(本人の口座)が保険会社と保険契約したことにはなります。
その後、信託会社から保険契約を譲渡され、顧客は保険契約を手に入れることになります。
ただ、これは保険業法の網目を縫ったやり方です。投資顧問会社でないと、対応できない場合が多いです。
ただ、今後はどのようになるか分からないので、注意が必要です。代理店に確認しながら、合法的に契約するようにしましょう。
まとめ
今回は「サン・ライフのサンジョイ(SunJoy)とサンギフト(SunGift)」について解説してきました。
いずれの商品も、同じくサンライフから発売されているステラより高い利回りを残すことが想定されています。
「安定的に資産を増やしたい」、「預貯金を眠らせておくのではなく運用したい」、「資産を増やして子どもに継承したい」と考えるの人であれば、サンジョイ(SunJoy)とサンギフト(SunGift)はとても有用な商品といえます。