「海外投資を始めたい」と思ったときに、重要となるのが金融機関選びと金融商品選びです。日本人が契約できる金融機関や金融商品は限られるので、ある程度選びやすいですが、せっかくであればベストな選択をしたいものです。
その選択肢の一つに、プロビデンスライフ(Providence Life)のコンパス(Compass)という商品があります。この商品は海外投資の中でもマニアックです。リリースされて日が浅く、まだまだ認知されていません。
今回は「プロビデンスライフ(Providence Life)のコンパス(Compass)」の詳細をお伝えしていきます。この商品の詳細を解説しているサイトはほとんどないため、今回の記事で理解を深めてください。
もくじ
1、プロビデンスライフ(Providence Life)
2、コンパス(Compass)
・コンパスの商品概要
・コンパスの手数料
・コンパスのボーナス
3、プロビデンスライフで資産が増えない人が取るべき対策
4、まとめ
5、YouTube動画はこちら!
プロビデンスライフ(Providence Life)
はじめに「Providence Life / プロビデンスライフ」の会社概要について紹介していきます。
Providence Life / プロビデンスライフは2010年にモーリシャスに設立された金融機関(保険会社)です。モーリシャスはオフショア地域(税金がかからない地域)であるため、運用中は税金がかかりません。そのため、顧客の資産を大きく増やすことができるのです。
Providence Life / プロビデンスライフ 公式ページ
会社概要、歴史、背景
・2010年に設立。
・総預資産は700億円以上。
・モーリシャスのオフショア金融センターに本社を置き、ドバイにオペレーションオフィスを構えている。
・Providence Life / プロビデンスライフはモーリシャスが定める最低資本金規制の968%を保有 しており、非常に健全な財務状況を維持している。
・Providence Life / プロビデンスライフは顧客の資産をeuroclear / ユーロクリアで分別で管理している。
※euroclear / ユーロクリア:世界有数の信託銀行。総預資産は3,500兆円以上。大手企業だけでなく、大手銀行、中央銀行も資産を預けている。
それでは次に、プロビデンスライフの積立商品であるコンパスについて解説していきます。
コンパス(Compass)
「Compass | コンパス」はProvidence Life / プロビデンスライフの主力商品です。商品構成としては、Investors Trust / インベスターズトラストの「Evolution | エボリューション」に似ています。
☆参考記事☆
【手数料最安!?】インベスターズトラストの「エボリューション」を紹介!
ただ、Evolution | エボリューションに比べると、ボーナスが付く基準が高いなど、少し見劣りする部分があります。そのあたりの違いを比べながら、下記を読み進めてください。
コンパスの商品概要
・積立期間
5~30年
※1年単位で選択可能
※積立期間満了後も75歳になるまでは積み立てを継続できる
※積立年数が10年未満の場合は最低積立金額が2倍になる
・運用期間
被保険者が死亡するまで
・保障期間
運用期間に準ずる
・契約者数
1名or 2名(原則として夫婦、親子、兄弟でないと共同名義を組めない)
・被保険者数
1名or 2名(18歳以上69歳未満)
・契約可能年齢
18~70歳
・積立年齢制限
満75歳の誕生日まで(共同名義の場合は年上の契約者が対象)
・初期口座期間
4~28ヶ月
※積立期間により変動
⇒5年未満:4ヶ月、6~10年:14ヶ月、11~15年:16ヶ月、16~20年:19ヶ月、21~25年:23ヶ月、26~30年:28ヶ月
・満期受取金
時価総額(積立金+運用益+ロイヤリティボーナス)
・死亡時受取金
時価総額(積立金+運用益+ロイヤリティボーナス)の101%
・支払方法
クレジットカード(VISA、Master Card)
イギリス内銀行口座から自動引き落とし
・積立通貨
日本円、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、イギリスポンド
・積立頻度
月払い、四半期払い、半年払い、年払い
・最低積立金額
日本円:40,000円
米ドル:300米ドル
ユーロ:270ユーロ
オーストラリアドル:288オーストラリアドル
イギリスポンド:200イギリスポンド
※積立年数が10年未満の場合は上記金額の2倍になる
・プラン最低維持額
日本円:400,000円
※他通貨のプラン最低維持額はIFAに確認してください
・身分証明書
パスポート
・住所証明書 ※いずれか一つ
運転免許証、公共料金証明書、銀行・クレジットカード明細書、建物の賃貸借契約書、雇用主発行のレター
・譲渡
書面による手続きにて譲渡可能
※譲受人は18歳以上
※被保険者の変更手続きは不可
・減額
初期口座期間終了後に申請可能
・取り崩し
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
・一時停止
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能(最長2年)
・停止
初期口座期間終了後、プラン最低額を維持することを条件に申請可能
・解約
いつでも申請可能
※解約時の残存契約年数に基づいて、初期口座管理手数料の未払い分が徴収される
コンパスの手数料
続いて「Compass | コンパス」について解説していきます。いくつかの手数料があるので分かりにくいと思いますが、他社の積立商品と比べて手数料は比較的安いです。
・契約手数料
日本円:400円、米ドル:3米ドル、ユーロ:2.7ユーロ、オーストラリアドル:2.88オーストラリアドル、イギリスポンド:2イギリスポンドを毎月徴収
・初期口座管理手数料
最初の10年間:累計積立額×2%を毎年徴収
11年目以降:累計積立額×0.3%を毎年徴収
・投資口座管理手数料
時価総額×1.5%を毎年徴収
・信託報酬 ※IFAによって異なる
貯蓄口座の時価総額×1%を毎年徴収
コンパスのボーナス
・エキストラアロケーション(積立時に毎回付与されるボーナス)
※積み立てを一時停止してしまうと、付与されなくなる
※積立額が大きいほど、付与されるボーナスも大きくなる
※下記積立額以上の場合に、積立金額の1%が付与される
日本円:40,000円
米ドル:300ドル
ユーロ:270ユーロ
オーストラリアドル:280オーストラリアドル
イギリスポンド:200イギリスポンド
※下記積立額以上の場合に、積立金額の2%が付与される
日本円:60,000円
米ドル:450ドル
ユーロ:405ユーロ
オーストラリアドル:432オーストラリアドル
イギリスポンド:300イギリスポンド
※下記積立額以上の場合に、積立金額の3%が付与される
日本円:80,000円
米ドル:600ドル
ユーロ:540ユーロ
オーストラリアドル:576オーストラリアドル
イギリスポンド:400イギリスポンド
※下記積立額以上の場合に、積立金額の4%が付与される
日本円:100,000円
米ドル:750ドル
ユーロ:675ユーロ
オーストラリアドル:720オーストラリアドル
イギリスポンド:500イギリスポンド
※下記積立額以上の場合に、積立金額の5%が付与される
日本円:150,000円
米ドル:1,125ドル
ユーロ:1,012.5ユーロ
オーストラリアドル:1,080オーストラリアドル
イギリスポンド:750イギリスポンド
※下記積立額以上の場合に、積立金額の6%が付与される
日本円:250,000円
米ドル:1,875ドル
ユーロ:1,687.5ユーロ
オーストラリアドル:1,800オーストラリアドル
イギリスポンド:1,250イギリスポンド
【例】
積立期間:25年
積立金額:500ドル
⇒積立時に毎回5ドル(500ドル×1%)が付与される
・ロイヤリティボーナス (満期に付与されるボーナス)
※10目から5年ごとに支給される
【積立年数】
10年:積立総額の5%
15年:過去5年間の積立総額の5%
20年:過去5年間の積立総額の5%
25年:過去5年間の積立総額の5%
30年:過去5年間の積立総額の5%
プロビデンスライフで資産が増えない人が取るべき対策
まだ歴史が浅いプロビデンスライフですが、それでも「資産が増えない」という人はたくさんいます。
そのような方はIFAと呼ばれる運用会社を変更することをお勧め致します。なぜなら、商品を運用しているのはプロビデンスライフではなくIFAだからです。
海外投資(海外積立投資)では、IFAが運用の要になります。海外金融機関、IFA(および正規代理店)、顧客の関係を示すと下図のようになります。
海外金融機関、IFA(および正規代理店)、顧客の関係図
そのため、もし「プロビデンスライフ(のコンパス)で積み立てをしているのに資産が増えない」というのであれば、IFAを見直すことをおすすめ致します。
アドミニストレーションなど、高利回りを残しているIFAであれば、今後の運用で挽回できる可能性は大いにあります。
もし「IFAの変更について相談したい」という方は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
プロビデンスライフのコンパスはまだまだ知名度が低い海外積立商品です。もう少し特徴があれば有名になるのですが、他の海外積立商品とほぼ同様の商品構成であるため、契約者が増えていないのが現状です。
「他の人と違う海外商品を契約したい」という人であればCompass | コンパスを検討しても良いかもしれませんが、そのような理由で海外投資を始めるのはおすすめできません。
海外投資を始めるのであれば、やはりRL360゜ の「Regular Savings Plan | RSP」やInvestors Trust / インベスターズトラストの「Evolution | エボリューション」を検討すべきです。それぞれ「金融機関の歴史が古く、信頼性が高い」、「手数料が安く加入者が増えている」といった特徴があります。
また、プロビデンスライフで資産が増えていない人はIFA(運用会社)の変更を検討することをお勧め致します。優良なIFAにご興味がある方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。