海外積立で王道の金融商品といえば、何といってもRL360゜(旧 ロイヤルロンドン360゜)の「Regular Savings Plan | RSP」です。
その注目度は高く、実際に多くの日本人が契約しています。また、当サイトで一番アクセスを集めているのも、RL360゜のRegular Savings Planに関する記事です。
Regular Savings Planは優良な金融商品なのですが、手数料とボーナスが複雑です。そのため、ほとんどの人が実際にどれくらいのコストがかかるのか分かっていません。
そこで今回は「Regular Savings Planの手数料とボーナス」について詳しく解説していきます。この記事を読めば、不明瞭になっていた手数料とボーナスの関係が明らかになるはずです。
もくじ
1、Regular Savings Planとは?
2、Regular Savings Planの「4つ」の手数料
・契約手数料 毎月7ドル
・初期口座管理手数料 年間6%(初期口座に対して)
・投資口座管理手数料 年間1.5%
・信託報酬 年間1%
3、Regular Savings Planの「3つ」のボーナス
・プレミアムインセンティブ 最大で積立額の6ヶ月分
・エキストラアロケーション 0~2%
・ロイヤリティボーナス 最大で7.5%
4、実際のコストは年間「2.71%」
5、運用成績が良いIFAに任せればコストをカバーできる
6、まとめ
7、YouTube動画はこちら!
Regular Savings Planとは?
Regular Savings PlanはRL360゜のメインとなる積立商品です。実際に私が加入しているのも、この金融商品になります。
Regular Savings Planの詳細については、下記の記事をご参考ください。
今回の記事では「手数料」と「ボーナス」に焦点を当てて、解説していきます。
Regular Savings Planの「4つ」の手数料
Regular Savings Planには、以下の4つの手数料がかかります。
契約手数料
日本円:775円、米ドル:7米ドル、香港ドル:50香港ドル を毎月徴収
※停止中は契約手数料が3倍になる
※マン島のインフレ率に伴い、契約手数料は毎年見直される
初期口座管理手数料
初期口座の時価総額×0.5%を毎月徴収
投資口座管理手数料
時価総額×0.125%を毎月徴収
信託報酬 ※IFAによって異なる
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収
※ 上記の手数料以外に、追加で一括投資を行った場合は「投資額×7%」の手数料がかかります。ただ、積立投資で一括投資を行うことはないので、基本的にこの手数料はかかりません。
Regular Savings Planの「3つ」のボーナス
Regular Savings Planには、以下の3つのボーナスが付与されます。
プレミアムインセンティブ
初回積立時に付与されるボーナス
※積立期間によって付与される金額が異なる
10年~:積立金額の1.5ヶ月分
15年~:積立金額の3ヶ月分
20年~:積立金額の4.5ヶ月分
25年~:積立金額の6ヶ月分
※月々の積立金額が、下記積立額以上の場合に対象となる
日本円:46,500円
米ドル:420ドル
ユーロ:360ユーロ
香港ドル:3,000香港ドル
オーストラリアドル:540オーストラリアドル
イギリスポンド:300イギリスポンド
スイスフラン:390スイスフラン
【例】
積立期間:25年
積立金額:50,000円
⇒初回積立時に300,000円が付与される
エキストラアロケーション
積立時に毎回付与されるボーナス
※積み立てを一時停止してしまうと、付与されなくなる。積み立てを再開すると、再び付与される。
※下記積立額以上の場合に、積立金額の1%が付与される
日本円:85,250円
米ドル:770ドル
ユーロ:660ユーロ
香港ドル:5,500香港ドル
オーストラリアドル:990オーストラリアドル
イギリスポンド:550イギリスポンド
スイスフラン:715スイスフラン
※下記積立額以上の場合に、積立金額の2%が付与される
日本円:147,250円
米ドル:1,330ドル
ユーロ:1,140ユーロ
香港ドル:9,500香港ドル
オーストラリアドル:1,710オーストラリアドル
イギリスポンド:950イギリスポンド
スイスフラン:1,235スイスフラン
【例】
積立期間:25年
積立金額:200,000円
⇒積立時に毎回4,000円が付与される
ロイヤリティボーナス
満期に付与されるボーナス
※積立年数(10~25年)によって時価総額に対するボーナス率が異なる
⇒2.5~7.5%
【例】
積立期間:25年
満期時時価総額:3,000万円
⇒満期に225万円が付与される
実際のコストは年間「2.71%」
ここまで、手数料とボーナスについて紹介してきました。
ただ、ほぼすべての人が「実際のコストはどれくらいか分からない」と思うはずです。手数料が4つ、ボーナスが3つもあると、このように混乱してしまうのは当然だと思います。
ただ、実際のコストについては、すでに回答があります。その答えは「2.71%(500ドルを25年間積み立てた場合)」です。これはRL360゜の試算に基づいています。
RL360゜は積立額と積立年数に応じた「コスト表」を保有しています。具体例を挙げると下記のとおりです。
320ドルを20年間積み立てた場合:3.00%
500ドルを25年間積み立てた場合:2.71%
850ドルを25年間積み立てた場合:2.53%
本来であればコスト表を掲載したいところですが、私はその資料を持っていません。知り合いの代理店のなかでも、投資顧問会社のファイナンシャルプランナーしか保有していませんでした。
他のサイトでもRegular Savings Planのコストについて触れていますが、おそらくこの資料は持っていないはずです。
少し話は脱線しますが、サイトを運営している人は金融ライセンスを持たないブローカーであることが多いため、情報が不正確なことがあります(私は金融関係ではありませんが、情報を頂いたりご紹介したりする方は海外投資のプロフェッショナルです)。
運用成績が良いIFAに任せればコストをカバーできる
実際のコストが2.71%もかかることを知ると、「そこまで資産が増えないのでは?」と思うのではないでしょうか?
確かに運用成績が悪いと、手数料負けしてしまいます。ただ、運用成績がよければ、ある程度のコストがかかっても問題ありません。
下記のデータを見てください。これは積み立てを行う場合に発行される「イラストレーション」という資料です。
この資料では「実際のコスト」が省かれています。つまり、契約者の手元に残る資金が表示されているのです。
仮に、実際のコストを平均3%とします。平均利回りが12%であれば、手元には9%(赤枠)の資産が残ります。
このとき、25年後以降の積立額は2,557万円(緑枠)であるのに対し、資産は5,901万円、8,100万円、1億5,268万円と膨れ上がっていきます。コストを差し引いているにも関わらずです。
このことから、運用成績が良いIFA(海外投資の運用プランを考える投資会社)に任せれば、コストの懸念は吹き飛ぶことになります。裏を返すと、IFA選びは非常に重要です。よくよく吟味し、慎重に選ぶようにしてください。
香港に数あるIFAのなかでも、特に運用成績が良いのがアドミニストレーションです。
まとめ
今回はRegular Savings Planの手数料とボーナス、そして「実際のコスト」についてお伝えしてきました。
金融商品である以上、どうしてもコストはかかってします。ただ、オフショア地域(税金がかからない地域)で運用していることや実績のあるIFAが運用していることなど、海外投資には数多くのメリットがあります。
そのメリットとコストを天秤にかけて、資産が増える見込みがあるのであれば、海外投資を行った方がよいでしょう。